蕪を使ったお料理、鯛かぶら:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり


蕪を使った料理の代表、鯛かぶら

鯛の出汁を蕪に染み込ませた「蕪」を楽しむ料理

実は「鯛が主役」でありながら「蕪が主菜」のお料理です。不思議な事を言っているようですが、「鯛は出汁をとるもの」であってそれ自体を美味しく食べるための料理方法とはいえません。(鯛は鯛で美味しいですが、本来の用途とは少し離れる)

基本は蕪を美味しく食べるために鯛と一緒に料理をした、が正解です。

ですので「鯛の出汁、旨味が主役」で「その出汁、旨味を吸った蕪が主菜」と言った具合です。主菜の蕪、そして主役の「鯛の出汁」も忘れずに楽しんでください。

正直言えば鯛でなくても良い

個人的には「おこぜ」「こち」など少しクセがあって出汁が旨い魚なら何でも良いと考えています。魚ではなく蟹や海老など、「蕪に吸わせて旨そうな出汁」であれば何でも。すっぽんの出汁、鶏の出汁もいいですね、それぞれに楽しめる味になるはずです。

蕪の下処理は

皮は厚めに剥いて軽く茹でるか、蕪の独特の「土臭い風味」を活かしたいなら「直炊き」しても美味しく仕上がります。どちらにしろ「先に魚の出汁」はとっておく方が賢明です。一緒に炊き始めると蕪が炊けた頃には魚はボロボロということになりかねません。まずは、魚で出汁をとって魚を取り出してから、または中骨などで出汁をとって蕪だけを炊いていく。8割がた炊けたら魚を入れる(戻す)のが良いと思います。蒸す場合も同じです。

冬にぴったりのほっこりした料理

鍋なども冬の代表料理ですがこういった根菜を使ったあつあつの煮物や蒸し物も冬にはぴったりです。蓋を取った時の出汁や蕪の風味が立ち上る様はこれからの時期はホッとしますし何よりのご馳走です。まずは熱々の出汁からそして熱いうちに「蕪」を召し上がって下さい。

冬には冬のお料理を。これ日本料理の真髄です。熱燗と一緒にどうぞ。

季節のお料理なら 092-735-6870 ゆるりまで。