赤い南天には毒がある:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり


料理に赤い南天を飾ってはいけない。

お赤飯などに「青い南天」が添えてあるイメージ

ありませんか?南天は「難が転じる」という理由からお祝いなどではよく使われます。おめでたいイメージ、爽やかなイメージからか料理に飾られていますが、その背景とはどういったものでしょうか?

そもそもは「飾り」ではなく「安全確認」のためのもの。

昔、お家の相続などの権力争いの中、「毒殺」を含む暗殺は多くあったようです。そのため高位の方のお食事には「お毒見役」という使役の物がいて、毎食「毒見」をしていたといわれています。食べての毒見は勿論ですが、あるものを添えて判断したと言われています。

毒があると「赤く変わる」と言われている。

ここまでくるとお分かりだと思います。その「あるもの」が南天です。嘘か真かは兎も角、当時は「毒がある食べ物に触れると赤くなる」と信じられていました。毒見をした後に「安全」を確認するため南天を添えお膳に乗せたと言われています。

たまに赤い南天を飾った写真などを見かけますが、

昔の人が見たらびっくりでしょうね(笑)。

「この刺身には毒があるぞよ、誰かあれ!毒殺じゃ!」

なんていっていたかもしれません。

こういった「豆知識」があるとちょっとお料理や盛り付けの見方が変わるかもしれません。プロの料理人、特に和食や日本料理に従事するならやはり知っておきたい事柄の一つです。

ゆるりは「赤い南天」は飾りませんよ。

ご予約、お問い合わせは 092-725-6870 ゆるり まで。

追伸:婚礼には「楓、青もみじ」を使ってはいけないことになっています。理由はよくわかりませんが。南天も件も諸説ありますが、概ね「赤い南天には毒がある」との見解が多いようです、お分かりだと思いますが「葉っぱ」の話です。