お肉料理お話

鯨大和煮:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり

鯨の大和煮

生姜を利かせてお醤油味に

鯨を手に入れたのですが、少し脂が少ない感じです。赤身は赤身で美味しいのですが、ちょっと沢山買ってしまったので大和煮を作る事に。ホロホロと口の中で解ける感じに作っていきます。

ゆっくりと時間をかけて

濃い味でさっと炊いても良いですが今回はゆっくり時間を掛けて炊いていきます。イメージは「缶詰めの大和煮」です。あれはあれで美味しいですし(笑)。ちょっと塩水で血と灰汁を抜いて、それから一度茹でこぼしてから炊いていきます。味を抜きすぎると風味が落ちるのでほどほどに、ここが大事です。

「鯨」は昔の食べ物?

最近の若い方はあまり鯨の味、特に「生」や「竜田揚げ」といった「昔ながらの」と言いますか、我々が「懐かしい」と思う味にはなじみがないようです。ウネや鯨ベーコンといったものは何となくわかるようですが・・・。確かに無理に「鯨」を食べなくても良いと言えばそれまでですが、ちょっとした「日本食文化」でもあると思うので「体験」程度にまずは召し上がっていただきたいと思います。

世界的には悪者かもしれないけど・・・

欧米では「鯨を食べるなんて・・・」と言われる事が多いですが個人的には「食文化」として認めて欲しいと思いますし、我々も守って行くべきだと思います。賛否は国内でもありますが、自分はそういうスタンスです。

常時「鯨」を使うわけではありませんが、良いものがあったらまた仕入れたいと思います。

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