「焼いて、焼いて、焼く|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」



最近暖かいですね。雨も結構降ってるし。
そのせいか筍も大振りなものが増えてきた。
それはそれで美味いのだが、自分の好みは小さめのもの。その日にゆがいて、その日に使う。香りも風味も全然違う。
今回は福岡産のものを若布で巻いて塩釜焼きに。
筍+若布は日本料理的な言葉でいえば、「出会いのもの」。鉄板の組み合わせである。

これだけでもいいが、

尼鯛の蕗味噌焼も乗せてみる。
尼鯛は骨付き。薄めの若狭地(薄口醤油の漬けたれ)に漬けてから焼き、刻んだ蕗の薹を混ぜた味噌を塗ってさらに焼く。味噌の香りが立つくらいは焼きたいが、焼きすぎも美味くない。

さらに、
かます酒盗焼、雁足(ぐるぐる山菜)などを盛って完成。
かますは酒盗地(酒盗を酒で炊いてこした物)に漬け下味をつける。焼くというよりも、炙って余熱で火を入れ、ぎりぎり火がはいったかはいってないかがベスト。ステーキでいうところの「レア」に仕上げたい。

シンプル焼き物もいいけど、こういう「焼物盛り合わせ」的なものも自分は好きだ。日本料理のセオリーとはややかけ離れるかもしれないが、なんか楽しいやん。バランスは難しいが、いいね、作ってて「燃える」感が半端ない。
自分がやってるのは「料理」。作業ではない。
「焼いて、盛ればいいのでしょ。」とか許されない。
脳みそフル回転、手もフル回転。
ムッチャ、難しい顔か無表情で造ってると思う。
楽ではないが、楽しい。

さて、次の料理は玉締め、次が仔牛の酒蒸。
どれも気が抜けないな・・・。

毎回ドSな献立を作り、一人で勝手に悶絶している日々である。

追伸:今日の一番人気は「ピリ辛蒟蒻」だったりする。
お惣菜でもちゃんと造れ。以上。

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西中洲の和食「ゆるり」
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