鹿児島の早取り筍の「若竹煮」。早取りなので1月の終わりには出てくる。もっと早物もあるが、ほとんどが東京、大阪、京都などの高級料亭に行ってしまう。
「若竹煮」は春の代名詞とも言える日本料理であるが、この料理は2月に造ったものなので、少し風情が違う。
京人参で作った「紅梅」
慈姑で作った「白梅」
どちらもその時の旬であり、季節の風景でもある。
梅も桜とおなじく、派手な美しさはない。
しかし、地味に綺麗だし、趣もある。
この料理自体「和食らしい地味料理」。
すべて野菜の旨味で作られた「滋味」溢れる料理。
少し派手にしようとか思ったらいかん。
この手の料理には「車海老」とか付けたくなるが、これだけがいい。
カッコをつけた料理もあれば、
飾らない地味な料理もあっていい。
料理も「人」と同じく、性格や個性があるから面白い。みんな「同じ」では人生面白くないだろう。
年を重ねたせいか、最近は「蕗」や「山菜」が美味く感じる。地味に美味い。年をとらねば分からない良さがあるもんだ。料理も人も似たような物かもしれませんな。
追伸:「若竹煮」の若布。水戻しの乾燥若布を入れるのはいいが、ちゃんと炊け。出汁は薄まるし、乾物臭い。
生でも同じ。これは「煮物」である以上、炊いてきちんと味を含ませるべきである。
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西中洲の和食「ゆるり」
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TEL:092-725-6870(完全予約制)
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