「献立に迷ったら|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」



本日のザックリ献立

小菜:稚鮎と川海老の唐揚と空豆の白線揚 藻塩
小菜:生蕎麦に花山椒 喰い出汁
椀:清汁仕立 カシューナッツ豆腐と熨斗才巻
造里:鯛、平須、初鰹、尼鯛昆布〆
焼物代:赤むつと岩牡蠣 牡蠣出汁の塩煮詰め
代鉢:丸茄子翡翠煮と丸の旨煮
主菜:アスパラと鹿のジャポネソース
食事:豌豆ご飯
留椀:赤出汁 素麺海苔
香子:大根紅漬
甘味:プリンスメロン、枇杷白ワイン煮

最初のお皿が「揚物」スタート。川海老が出だしたので稚鮎と一緒に唐揚に。揚物なんてもんは「揚げたて」に限るのでお客さんが席に着かれてから揚げる、当り前。

椀は海老一本だとカシューナッツ豆腐(胡麻豆腐のカシューナッツ版です)に負けるので思い切って三本。出汁は濃い目、味は薄め、量は少なめ。理屈を書くとかなり長いので割愛。車海老は活き物がやはり美味い。

焼物、岩牡蠣は蒸して殻を開ける。殻に溜まった「美味しい出汁」を鍋に濾し、酒とともに少し詰め、少量の胡麻油を加える。塩焼にした赤むつと牡蠣を殻に盛り、先の煮詰めをかける。味のイメージは「アクアパッツァ」の具が赤むつと岩牡蠣で中華風みたいな感じ。正確には「焼物」ではないので、「焼物代わり」。

暦的にはもう夏になってしまったが、まだ春の名残が強い。中途半端な季節といえばそうだが、どちらも楽しめる良い季節かも。

今日は自分好みの食材だらけでとても楽しかった(笑)。食材が良すぎると「献立」にはかなり迷うが。

尼鯛は造里?焼物?いや、蒸し物か?赤むつや岩牡蠣も然り。嬉しい悲鳴だ。悩むならぎりぎりまで悩めば良いと自分は考える。

さて、明日は何作るんだろう、自分でもわからない。
いつもと同じく仕入先できめることとしよう。

追伸:明日は「伊勢海老」は使うことだけは決定してるが何になるんだろうね。造里にはしないことは決定。明日の仕入次第だな、やはり。「献立」とは「バランス」である。

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